ヤクルト-阪神戦(2021年7月6日)、神宮球場でプロ野球試合でサイン盗みがあったことで物議を巻き起こしています。
その数日後に2軍の試合中でも、同様にサイン盗みが疑われるような行為があったとして問題となっています。
個人的な意見は、野球のルール上ダメだったら違反だし、ルール違反でなければやっても良いのでは?と感じますが、選手としては、真剣勝負であるが故にそう簡単に片付けられないのかもしれませんね。
そこでこちらでは、野球規則(ルール)上、サイン盗みは違反なのか?また、なぜダメなのかを解説します。
サイン盗みに関する規則を知ることによって、野球観戦を楽しむきっかけになれたら嬉しいです。
目次
サイン盗みって、なぜダメなの?野球規則にない暗黙のルール
サイン盗み(伝達)について、野球規則上は明確な規定はありません。
正確には規則上に規定がないだけで、それぞれの野球連盟において申し合わせや指導要項としてサイン盗みを禁止しています。
ダメな理由としては、フェアプレイ精神に反するからというのが最大の理由です。
各野球連盟におけるサイン盗みに関する規定
プロ野球においては、パ・リーグでは「監督宣言」で、セ・リーグでは、「アグリーメント」としてサイン盗みを禁止している。
また、高校野球では日本高野連は98年に「マナー向上」の指導要綱。全日本大学野球連盟は「マナーアップに関する取り決め事項」。社会人野球を統括する日本野球連盟は、「スピードアップ・マナーアップ要綱」でそれぞれ明文化してサイン盗みを禁じています。
各野球連盟におけるサイン盗み発覚時の罰則内容
プロ野球 〜 出場停止などコミッショナーによる制裁の対象
高校野球 〜 審判員が注意(罰則規定なし)
大学野球 〜 罰則規定なし。ただし全日本大学野球選手権は退場処分の対象。
社会人野球 〜 監督退場を含む罰則あり。
野球におけるサイン盗み(球種伝達)の定義
サイン盗みの定義とは、
「走者や一、三塁コーチ、ベンチにいるメンバーが、相手捕手の出すサインを解読し、味方打者に伝える行為」です。
バッターにとって、投手が投げる球種やコースが事前に分かれば、かなり有利に勝負ができます。
ですが、野球ファンとしては真剣勝負の場にそのような行為があるというのは残念です。
また、プロ野球ではホーム球場においてカメラ等の機器を使って大がかりなサイン盗み、伝達行為を行なっていた時代があったとのこと。
純粋に選手の真剣勝負を楽しんでいたファンとしてはショックです。
なぜ、球種やコースのサイン盗み(球種伝達)はダメなのか
監督やコーチが出すサインは、両チームの全選手が見ることができます。そして、それを予測して野手は対策を取ることができます。
しかし、ピッチャーとキャッチャー間で行われるサイン交換に関しては、盗み見して伝達することを禁じられています。
これは、球種やコースが前もってわかることはバッターにとって、とてつもなく有利に働くからだと考えます。
サイン盗みが禁止されている理由は、そのためです。
解読した球種やコースを味方打者に伝達する「サイン盗み」が、フェアプレーとかけ離れていると判断されているからだと考えます。
【まとめ】サイン盗みって、なぜダメなの?野球規則にない暗黙のルール
最近プロ野球界で話題になっている「サイン盗み」について取り上げました。
サイン盗みがなぜダメなのか?また、どういった規定で禁止されているのか、どのような罰則規定があるのか、など。
投手と打者の真剣勝負に他者の手助けが入ることがフェアプレイ的に違和感があるのでしょう。
見ている野球ファンとしても気持ちの良いものではありません。
個人的には、サイン盗みや伝達についての禁止事項を野球規則としてしっかりと規制することが望ましいです。
それに罰則もそれなりに重いものにした方が良いのではないでしょうか。
サイン盗みという手段を行うことができない体制と仕組みづくりが大切だと考えます。
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