体操男子の白井健三選手が、現役引退を表明されて世間を驚かせています。
2016年リオデジャネイロオリンピック男子体操団体総合で金メダルを獲得し、内村航平選手の後継者として注目さていた白井選手。
その白井健三選手が、24歳という若さで現役引退を決意したのです。
内村航平選手から「東京五輪のエース」として後継者の指名をされるほどの選手だった白井選手。
内村選手が32歳という年齢で日本代表に選出されていることを考えれば白井選手の24歳は早すぎる引退。
なぜ、この若さで引退するのか？
ご自身の発言や大会結果などから白井健三選手の引退理由はなぜ？を推察します。
目次
白井健三の引退理由はなぜ？【怪我】の影響とは別の理由も
白井選手が引退する直接の理由として挙げられるのが、ケガです。
自身が負ったケガのせいで、体操選手として十分なパフォーマンスができなくなったことが一つの原因であることは想像できます。
しかし今回、現役引退の決断に至った理由は、それだけではないようです。
事実として、大きな怪我をして一時競技を離れることなったのは2019年の2月です。
それまでの間のリオオリンピックが終わった後の3年弱、好調を維持していたかといえばそうとも言えないのです。
「ひねり王子」や「新技シライ」など多くの社会現象を起こしてきた白井選手の競技スタイルが通用しなくなってきた実情も考えられます。
今シーズンで引退することは決めていた？
故障から復帰して臨んだ五輪選考。惜しくも代表の座を逃した白井選手でしたが、
「選手としての未練は一つもない。東京へのシーズンをやり抜いたところで引退しようと思っていた。」
と心境の変化を語っています。
怪我から復帰する過程で、ご自身の体操選手としての競技生活を見つめ直したことが考えられます
白井選手が怪我を負ったのはなぜ？
白井選手の競技引退の要因と考えられるのは、たび重なる怪我です。
最初は、2019年の2月に左足首を痛める怪我をしています。痛めた足首の影響で走れなくなるほど重症だったとのこと。
この影響で世界選手権の代表選考から落選。同年の8月には左肩を亜脱臼するという怪我を負ってしまいます。
白井選手の性格が原因で怪我を負った？
日本体育大学を卒業後も練習環境を変えたくないととして日本大学の大学院に進学。白井選手は、現役大学生と同じ環境で練習する環境を選んだのです。
ここで白井選手の優しすぎる性格が仇となり、練習不足という結果となってしまいます。
練習不足による競技力低下で実力が落ちてきたこと。
さらに代表候補の強化合宿時に普段の練習不足を取り戻そうとして無理をして、怪我を誘発するという悪循環を起こしてしまうのです。
白井選手の大会成績が悪くなったのはなぜ？
白井選手は2016年のリオ五輪の後、2018年の世界選手権まで世界を舞台に活躍し結果を残しています。
得意のゆかや跳馬で表彰台に上がっていますが、徐々にその順位を下げる結果となっています。
2017世界体操競技選手権（モントリオール）
- ゆか 〜 金
- 跳馬 〜 金
- 個人総合 〜 銅
2018世界体操競技選手権（ドーハ）
- ゆか 〜 銀
- 跳馬 〜 銅
白井選手は、新技「シライ」という必殺技を６つも備えながら、なぜ大会で結果が出なくなったのでしょうか？
技の出来栄えを示す「Eスコア」がマイナス要因
若くして世界のトップとして活躍した白井選手は、技の完成度（出来栄え）が不十分という欠点があるとのことです。
素人目にはわかりませんが。。。
その結果として、美しさに欠けるとしてEスコアが伸び悩んだようです。
結果として、順位が以前のように押し上げることが難しくなったようです。
白井選手が語った引退の理由
僕がこのタイミングで引退を決意した理由も、成績不振で選手として限界が見えたからではありません。僕がこれまでさせて頂いた貴重な経験を選手に伝えていきたいという想いが強くなったからです。
「体操・全日本種目別選手権」の後、白井選手は「久しぶりに試合でこんなに笑いました。幸せを感じました」と発言しています。代表選考に落選してもこの発言が出ることが全てを物語っていると推察します。
幸せを感じるのはどの場面か？
以前はたくさんのひねり技（シライ）で日本中のファンに感動を与えることに幸せを感じいていました。
今は、後輩の「成長」と「喜び」に幸せを感じるのでしょうね。
今、白井健三さんがこだわっているのは「幸せを感じる場面がどこなのか？」ということでしょう。
【まとめ】白井健三の引退理由はなぜ？【怪我】の影響とは別の理由も
競技生活としての現役引退を表明した白井選手の引退理由について深掘りました。
引退理由として囁かれるのが、「怪我」「成績不振」でした。
ですが、ご自身のTwitterでの発言からもあるように指導者の道に生き甲斐と幸せを感じるようになったとのことです。
個人的には、憧れだった内村航平選手が東京五輪を最後に引退することが予想されるので、白井さんご自身の心境的にも何らかの変化があったのではと想像します。
いずれにしても、後進の育成と体操協会への貢献を望んでいるようですので、これからの日本体操に素晴らしい影響を与えていただきたくことを期待します。
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