反応が遅くてディフェンスに自信がない初心者ボクサーへ
「スパーリングや試合など実戦になると相手からパンチをもらってしまう。相手がパンチを出してくるのはわかるけど対応できない。」
- センスがないのか、相手のパンチをもらいすぎる
- 反射神経が鈍いのか、パンチに対応できない
こんなふうに自分のディフェンス技術について落ち込んでいませんか?
ガードは一番簡単なディフェンス技術
ディフェンス技術として、ガードを上げることは重要でありながら実はいちばん簡単です。
ボクシングにおいて、相手が狙ってくるのはアナタの顔面または体幹の前面です。
単純にそこをガード(ブロック)すれば良いだけのことです。
「ガードが大事なことはわかっているけど、しっかり上げられない。ガードをずっと上げていると、疲れていつの間にか下がっている。」
この記事では、ボクシングの防御法として最も有効なガードについてお伝えします。
(ガードの上げ方や疲れないガードの方法など)
この記事を書いている僕はボクシング競技を15年続け現在は現役高校生を指導しており、いままで数百人の初心者ボクサーを見てきました。
そんな僕がボクシング初心者のために、実戦に役立つガードの上げ方について解説します。ぜひ参考にしてください。
目次
ガードのコツはブロックを並行に立てること
ガードというのは、打たれたくない部分をブロックすことを目的としています。
ボクシングで相手から攻撃されるのは、顔面か体幹部分です。
とくに顔面部分は、ノーガードでパンチをもらうと大きなダメージとなりますので、しっかりとしたガードが必要です。
両手を並行にして顔の前に立てること
顔面の前に、頭部の上から顎の先までがしっかり隠れるように両腕を立てましょう。
両腕の間から相手をしっかり見ることが重要です。
ガードの間から相手とそのパンチをしっかり見る
目の前に立てたガードがしっかりしていれば、顔面にパンチをもらうことはほとんどありません。
次の行動のためにブロックしながらも相手の動向やパンチの軌道を確認しておくことは重要です。
ガードの間からしっかりと見ておきましょう。
必要な時だけガードを上げる
いくらガードが簡単で有効なディフェンス法だったとしても、いつもガードを上げたままだと肩があがってしまいます。
その結果、息が上がりキレのあるパンチも打てくなります。いつもガードを上げっぱなしではなく、必要な時だけ上げるようにしましょう。
「必要なとき」=相手がパンチを出してくるときです。
「ガードをあげろ!」の正確な意味は、相手が打ってくるときにしっかりとガードを上げるということです。
必要な時だけあげれば、無駄に疲れたりすることはありません。くると思った瞬間にしっかりとガードをあげましょう。
ガードと攻撃は切り離す
よく「防御と攻撃は同時が良い」とか、「相手が来たらすぐに返す。」
などということを言いますが、初心者のうちはガードと攻撃は明白に区分しておいた方が良いです。
しっかりしたガードがあれば、パンチをもらうことはありません。
相手ボクサーもガードの上からいつまでも打ち続けることはできないはずです。
ガードの隙間からしっかり見て、相手が打たなくなったら反撃にでましょう。
あくまでも初心者のうちは防御と攻撃は切り離してひとつひとつをしっかりとおこないましょう。
ガードを上達したいなら対人練習が効果的
スパーリングの時に「ガードあげろ!」と言われても、実践ですぐにできるものではありません。
練習をして必要な時、瞬時にガードができるように練習しておきましょう。
練習方法としては、対人練習が効果的です。具体的には、条件付きの約束練習です。
条件付きの約束練習の方法
- 二人一組になって、あらかじめ出すパンチを約束する
- 約束していたパンチが出てきたらガードでしっかりブロックする
このときに重要なのは、慣れないうちはお互いにスピードを緩めることです。
この練習は、相手に当てることが目的ではなくディフェンスがメインです。
初心者のうちはお互いにかなりのスローモションで行うことが良いでしょう。
慣れてきたら少しずつスピードを上げて目を慣らしていきましょう。
ゆっくりのパンチなら、相手のパンチを怖がらずしっかり見ることができるはずです。
徐々に慣れることで相手のパンチを見ることができるボクサーになります。
条件付きの約束のもとに行う練習ですが、慣れるまではかなりスピードとパワーは抑え気味で行いましょう。
(安全のためにヘッドギアやグローブ、マウスピースは必須です。)
鉄壁のガードをする選手として参考の選手
ガードを上げる選手として参考にしていただきたいのは、アマチュアの選手になります。
アマチュアボクシングは攻撃よりも打たれないことを重点にしている部分があります。
ボクシングにおいて、アマチュアとプロのどちらが強いかという議論が度々勃発しますが、ここでは抜きにします。
パンチやガード、フットワークなど基本的な動作については、アマチュアボクシングの方がクセが少ない選手が多いようです。
ボクシング初心者がガードの参考にするならアマチュアボクシングの選手をオススメします。
アマチュアボクシングの最高の舞台はオリンピックです。
東京オリンピックに内定してる選手はやはりガードがかなり上手です。鉄壁なガードのおかげでまともなパンチはほとんどもらいません。
ぜひ参考にしてみてください。
まとめ|打たれないためのガードを手に入れよう
いかがだったでしょうか?ボクシング初心者が打たれないためのガードを手に入れる方法を解説しました。
防御の練習は地味でつまらないものです。
攻撃(パンチ)の練習の方がボクシングの醍醐味のように感じますが、本当に強い選手というのは地味な練習を行っているものです。
そして、パンチをもらわないのです。
ぜひ、約束練習をおこなって相手のパンチに反応してしっかりとガードを上げる技術を身につけましょう。
この記事が、「パンチをもらいたくない!」そんなガードの方法について悩んでいるボクサーの参考になれたら嬉しいです。
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宜しければ、ぜひご覧ください。
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