JR九州で走行中の特急列車内で発生した運転士の危険な行為が話題となっています。
特急列車を操縦中の運転士が吐き気を発症したためトイレに行き、その間の操縦を操縦指導受講中の見習い運転士が行っていたとことです。
たびたび列車内で発生するこの手のトラブル
今回の行為は、素人目に見ても危険な行為であることは明白ではありますが、列車を操縦するのは生身の人間です。誰しも体調不良を起こす可能性はあります。
通常、列車の運転士は緊急事態(体調不良や便意)にどのように対応しているのでしょうか?
列車運転士(運転手)の緊急事態における対応方法についてまとめてみました。
目次
走行中の列車、運転手士の緊急のおトイレはどうするの?
基本的には、無線等で指令部に連絡を行い交代要員の手配を依頼します。
そして、次に停車した駅で乗務員・運転士の交代を行います。
問題は交代要員が全ての駅に配置されているわけではないということです。そのため、運転士の手配が上手くいかない場合もあります。そんな時は、運転士は我慢を強いられることになります。
列車運転士の便意(おトイレ)対策
このようなトイレ事情のため、列車の運転士は乗務前に利尿作用のあるコーヒーや整腸作用のある乳酸菌を摂らないようにしているそうです。
また、長距離で長時間運転する勤務に就く運転士さんのなかには、携帯トイレを持参したりオムツを着用する方もいるそうです。
列車走行中、運転士が体調を崩したらどうなるの?
体調を崩し具合が悪くなった場合でも、基本的に便意を催した場合と同じです。無線等で連絡を行い交代要員の手配をします。
ただし、それはまだ意識もしっかりして対応できる場合に限ります。気を失ってしまう前に早めの対応をしてほしい所です。
列車走行中、運転士が気を失ったらどうなる?
急な体調不良の場合は、運転士本人が対応できないことがあります。無線連絡や緊急停止の操作ができないほど窮迫していればかなり危険です。このように超緊急な場合には「緊急列車停止装置(EB装置)」という安全装置が働くことになっています。
EB(Emergency Brake)装置とは、列車運転中運転士に失神や居眠り、急病などの異常自体が発生した場合に、自動的に列車を停止させる安全装置のことです。
15km/h以上で走行中の列車の運転士が、マスコン・ブレーキ・警笛(機関車の場合はこれらに加え、「砂撒き」操作も入る)などの機器のいずれかを指定時間(1分に設定されている場合が多い)以上操作しないと警報ブザーが鳴動するとともに警報ランプが点灯し、点灯してから指定時間(5秒前後)までにこれらの機器を操作するか、リセットスイッチ(バーまたはボタン式)を操作しない場合、非常ブレーキがかかる。JR各社や第三セクター鉄道などで多く採用されている。
参考URL wikipedia
【まとめ】走行中の電車、運転士の緊急事態はどうするの?体調不良や我慢できない便意(おトイレ)の対応手段とは
今回、JR九州で発生したトラブルについて取り上げました。
体調不良という緊急事態に資格のない見習い運転士に操縦を任せトイレに行ってしまったという行為。
素人目に見ても危険な行為です。
体調不良や便意を催した際には、各鉄道会社で詳細な部分の違いはあるものの連絡を行い交代要員を手配するというのが基本のようです。
また、急な意識消失など連絡する暇がない場合は、「緊急列車停止装置(EB装置)」という安全装置が働いて緊急停止するということです。
各鉄道会社さんには今回のことを教訓として、ぜひ、さらなる安全対策に努めていただきたいです。
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