兵庫県の知事選で開票作業の結果、西宮市の投票者数と投票数が合わない(投票数が多い)というトラブルが発生しました。
要するに、投票所に訪れた人と投票した数が合わないということです。なぜ、このようなことが起こるのでしょうか?
この記事では、選挙において投票者より投票数が多くなる事例について取り上げます。
選挙についてより詳しく知るきっかけになれたら嬉しいです。
目次
選挙で投票者数より投票数が多くなる原因について
そもそも、選挙の投票所では「選挙人名簿抄本」によって投票者の管理=投票者の本人確認を行なっています。
不在者投票や期日前投票を除くと、投票所に訪れた人にしか投票用紙は配られません。
そのため、投票所に訪れた人=投票数となるのが当然なのです。
集計ミス(担当者によるパソコン等の入力間違い)
有権者に投票用紙を渡した際に、パソコンに入力することを忘れたため投票者数より投票数が多くなるということがあります。
選挙においてミスは許されませんが、人間が行うことですのでミスが起こる可能性があることは事実です。
選挙不正(開票作業の不正)
開票作業中の違法行為がこれにあたります。
過去、開票作業中に投票数より票が足りないとして白票を水増し集計した事案がありました。その後、本来の有効票が見つかり水増し行為が明るみになったという事案です。
この場合は、二重に集計しているので本来の投票数よりも多くなることは考えられます。当然、投票数を水増しする行為は違法なので実行した職員は有罪となっています。
投票数が投票者数より少なくなる原因
投票所に訪れた人が投票せずに、投票用紙を持ち帰るという間違い(ミス)が起こることは考えられます。
投票者にとって投票するに値しなかった候補者がいなかったから投票せずに持ち帰るという場合です。
しかし、投票用紙を持ち帰ることは公職選挙法上禁止されています。投票用紙を他人に譲渡するなど不正の原因になる可能性があるからです。
【まとめ】選挙で投票者数より投票数が多くなる原因について|過去事例あり
兵庫県知事選で投票数と投票者数が合わないという事案が発生したことを受けて、過去の事例から考えられる原因を追求してみました。
理由としては、人為的ミスと不正です。
不正については、過去の教訓を生かし開票所に監視カメラを設置している自治体も多いようです。(西宮市が設置していたかについては現在調査中です)
おそらく、考えられるのは集計もしくは入力ミスが考えられます。
私たち有権者が選挙に投じることができるのは、たった1票です。だからこそ、その1票をしっかり集計管理していただきたいと願うばかりです。
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