菅首相の指示で動き出した「こども庁」構想。
チルドレンファーストを掲げている「こども庁」構想ですが、いまいちその目的と方向性がわかりにくいと言う意見もあります。
なぜ、今の時期なのでしょうか?秋までに行われる衆議院選挙目当てだという見方がされているようです。
このサイトでは、いまいちわかりにくいと言われる「こども庁」創設の目的と理由、そして期待されるこども庁の効果について解説します。
「こども庁の本当の目的って何?」そんなふうに思っている方は、ぜひご覧ください。
目次
こども庁の目的って、なに?
参議院議員の山田太郎氏と自見はなこ氏のお二人が中心となって行っている「Children Firstの子どものあり方勉強会」。
この勉強会から出された「こども庁」創設に向けた緊急提言にこども庁の目的が記されています。
一人一人の子どもが健やかに育つこと、子どもが自分の意思で楽しく生きられる環境を整えること。また、子どもをを持ちたい、育てたいと願う人々に寄り添い、子どもを産み育てやすい日本とするため「子ども最優先(Children First)」の子ども・子育て施策に舵を切るときである。
要するに、子ども最優先=チルドレン・ファースト(Children First)の日本を実現していくことが目的であり目標であるとのことです。
そのためには、Children Firstの子ども行政を実施する機関である「子ども庁」の創設が必要であるということです。
少子化現象を解消することが公の目的
少子化の一つの要因として、子供を産み育てる中で発生する問題を解決しにくい体制が挙げられます。
要するに、子供を産みたいと思っても「妊娠」・「出産」・「子育て」の中での問題や悩みを解決する公的な機関が不足しているということです。
子ども庁では、子供を産んで健やかに育てていく上で必要な対策について一元的に引き受ける窓口・司令塔的な役割を担うことが計画されています。
「子供のことなら、まずこども庁に相談しよう!」
公には、そのように分かりやすい体制が、日本を子供を産み育てやすい国にする。結果的に、日本の少子化問題を解消することになると掲げています。
こども庁創設は選挙目的では?(次期衆院選の公約)
党大会で「何としても進めたいのが未来を担う子どもたちのための政策だ」と表明されている通り、こども庁の創設は、次期衆院選の公約の目玉になると思われます。
当然、世間では「選挙目当てではないか?」という見方もあります。
事実として子供に関する政策はわかりやすく有権者の受けがよいようです。選挙公約としては目玉になりやすい議題です。
そのため、選挙のためのパフォーマンスという声も多数聞かれています。
自民党はこども庁設置を、秋までにある衆院選の目玉公約にすることを目論んでいるようです。
自民党の本音としても、選挙目的というのは妥当な考えだといえるでしょう。
山田太郎氏が語るこども庁の本当の目的
子供に関する問題を解決する機関を創設することが急務である。
今までいくつもの悲劇を繰り返してきました。子供の命を守るため、子供に関する問題発覚から解決までを責任を持つ体制を作らなければならない。
それが山田太郎議員が考える「こども庁」だというのです。
- 「むしろ選挙目当てで良い。国民目線で厳しく評価されれば良い。仮に選挙目当てだったとして、上手くいかなければ次の参議院選挙ボロ負けになる。」
- 「だから少なくとも、菅総理は本気。私がパンドラの箱を開けたようなもの。」
- 「子供への投資が国の将来への投資。子どもの命がかかっていること。十分に、お金や人を充てる必要がある。」
【まとめ】こども庁の本当の目的ってなに?
次の衆議院選挙に向けての公約として持ち上がった「こども庁」創設。そんな、こども庁の目的についてまとめてみました。
世間に公表している目的と自民党としての目的。また、中心にいる山田太郎議員にとっての目的もあります。
三者三様の狙いがあるようです。それぞれに思いと思惑があるのでしょうが、結果として子供たちにとって幸せな日本になれば良いのではないでしょうか。
個人的な印象ですが、少なくとも山田議員の「子供達のために!」という本気度は感じます。
ぜひ、子供たちにとって住みやすい日本になることを期待して、「こども庁」の今後を見守っていきたいと考えます。
※社会・政治・経済関連に関しては、以下の記事も合わせて読まれています。
>郵便局の個人情報の廃棄方法〜溶解処理について【メリットが逆効果?】
>年商2000億企業〜スーパーマーケット「ロピア」の魅力!目標は10年後「年商1兆円」
>走行中の列車、運転士の緊急事態はどうする?体調不良や我慢できない便意(おトイレ)の対応手段とは
>レジ袋有料化って効果あったの?レジ袋の有料化によるメリットとは
>選挙で投票者数より投票数が多くなる原因について|過去事例あり